「権利関係」の難所!時効を効率よく攻略するコツ
こんにちは、管理人の龍(りゅう)です。
宅建試験の「権利関係」は、非常に範囲が広く深入りすると抜け出せなくなる「最大の沼」と言われています 。そのため、満点を狙うのではなく、基本的な問題を確実に解いて「半分(7〜8点)」を死守するのが合格への黄金比率です 。
今回は、そんな権利関係の中でも頻出の「時効(取得時効と消滅時効)」について解説します。
「ずっと自分のものだと思っていたら、本当に自分のものになった!」あるいは「お金を貸していたのに、時間が経ちすぎて返してもらえなくなった!」という、時間の経過が法律関係を変えてしまうルールです。深入りせず、重要ポイントに絞って整理しましょう!
この記事のポイント
- 「権利関係」は深入り厳禁!まずは基礎を固めて7点前後を目指しましょう 。
- 取得時効は、一定期間占有し続けることで権利を手に入れるルールです。
- 消滅時効は、一定期間権利を使わないことで権利が消えてしまうルールです。
- 時効のカウントを止める「完成猶予」と、リセットする「更新」の違いを意識してください。
1. 取得時効:自分のものになるための条件
他人の土地であっても、一定の条件を満たして占有し続ければ、自分のものとして認められます。ポイントは「占有を始めた時の自分の心境」です。
| 条件 | 必要な期間 | 共通のルール |
|---|---|---|
| 善意・無過失 (自分の土地だと信じ、そう信じるのに落ち度がない) | 10年間 | ・所有の意思があること(自主占有) ・平穏かつ公然と占有すること |
| 悪意・有過失 (他人の土地だと知っている、または落ち度がある) | 20年間 |
- 善なし:善意無過失なら10年
- 悪:悪意(知っている)なら20年
2. 消滅時効:権利が消えてしまう期限
債権(お金を返せと言える権利など)は、長期間放置すると消えてしまいます。現行法では、以下のいずれか早い方が経過すると時効になります。
- 債権者が権利を行使できることを知った時から5年間(主観的起算点)
- 権利を行使できる時から10年間(客観的起算点)
ココに注意
人の生命・身体の侵害による損害賠償請求権の場合は、期間が延びて「知った時から5年/行使できる時から20年」となります。土地の貸し借りなどの一般的な債権とは数字が違うので気をつけましょう!
3. 時効のストップとリセット
時効はただ時間が過ぎるのを待つだけではありません。途中で止めたり、最初からやり直させたりすることができます。
「とりあえずカウントダウンを止める」ことです。裁判上の請求をした場合、裁判が終わるまでは時効は完成しません。
「今まで経過した時間をゼロにして、最初から数え直す」ことです。裁判で勝訴判決が確定したり、債務者が自ら「借金があること」を認める(承認)と、時効が更新されます。
龍のアドバイス
「権利関係」で深入りしすぎないためには、細かな判例よりも、まずこの「更新」と「完成猶予」の用語の意味をしっかり区別することが重要です 。
まとめ:時効は数字と「誰が有利か」を整理
時効の問題は、期間の数字(10年、20年、5年)と、誰がその時効の利益を受けたいと言っているのか(援用)を意識すると解きやすくなります。
【龍の時効攻略戦略】
- 取得時効:占有開始時に「善意無過失」なら10年、それ以外は20年!
- 消滅時効:知った時から5年、できる時から10年が基本!
- 援用:時効の利益を受けたい人が「時効です」と主張する必要がある!
- 権利関係は半分取れればOK、業法に時間を使いましょう !
次回は、権利関係の中でも特に重要で得点源にしやすい「借地借家法」について解説します!
Next Action
今すぐやること:
お手持ちのテキストの「時効」のページに、大きく「善無なら10年、知ったら5年」と書き込んでください!これだけで基礎問題は突破できます。